科学部記者

投稿者: シバタ (2002 年 05 月 09 日 19:59:02)
回答先: 圧巻です / 投稿者: 阿蘇 (2002 年 05 月 09 日 05:03:46)

> 「力学むき出し」になったご時勢で今までの朝日の役割は終焉したのではないでしょうか?

要するに、朝日新聞は中国共産党にも相手にされなくなるということでしょうか。


> 朝日紙面も一新されるでしょう。・・・・・「憑物」が落ちれば

そうですね。内心では「こんなこと書いていておかしい」と思っているに違いない若手記者たちに是非叛乱を起こしてもらいたいですね。デスクに陣取っている左翼オヤジには何も期待しませんけど。いまさら「憑物」を落とすだけの勇気も持ち合わせていないのでしょう。


> ただし、科学部には「アトム記者」の異名を持つ木村繁記者やカドミウム報道をしっかりした軌道に乗せた大熊由起子記者のような優れた記者がおりました。

当初原子力推進勢力だった日本社会党が反原発に転じて(昭和47年)以降、苦難の道を歩まざるを得なかった日本の揺籃期(昭和50年代前半)の原子力発電を救ったのは、木村さんと大熊さんの掛け値なしの「客観報道」だったと言われています。

大熊さん(現大阪大学人間科学部教授)とは面識がありませんでしたが、故木村繁さんとはその昔会議で何回かご一緒したことがありました。朝日人士特有の「ものを斜めからみる」ひねたところが全くなく、「快活」「痛快」という言葉がぴったりの方でした。10数年前に若くしてクモ膜下出血で亡くなられたと聞きましたが、長生きして活躍していただきたい人に限って早死にされることが多いですね。後年、高坂正堯さん、司馬遼太郎さん、佐藤誠三郎さんなどの訃報に接したときに、その感を強くしました。ホント、今の時代にこそ、高坂さんの柔らかい京都弁のオブラートにくるみながらも冷徹なリアリズムに徹した国際パワーポリティクス解説が聞きたいですね。

日本の原子力開発は、正力松太郎と中曽根康弘が始めた、と言われていますが、その正力さんの読売には、中村政雄さんという名物科学部記者がいらっしゃいました。

最近では、電気新聞という電力業界内部で高い購読率を誇っている業界紙に、こんなことを書いて波紋を投げ掛けました。

[時評=ウェーブ]神様の居ない神棚 中村政雄〜「電気新聞」(2001年8月10日)
(全文は以下を参照)

エナジーネット > 原子力問題研究室
 > Marvelous Info.〜同感できる原子力情報

勇気ある「原子力委員会」批判に賞賛して<その1>
勇気ある「原子力委員会」批判に賞賛して<その2>
 by 原子力問題研究室グループ(電力会社原子力関係者有志)


また、現在、浜通りに通称「原発銀座」を抱えている福島県が、制度疲労を起こしている国の原子力政策に建設的な改革提言をしようと、佐藤知事の肝煎りで主宰している検討会でも、↓のように言いたい放題発言しています。

福島県「エネルギー政策検討のページ」

「第12回福島県エネルギー政策検討会」(H14.1.23)議事録(要約)
   (講師:科学ジャーナリスト 中村政雄氏)


ところで、↑最初の記事で『「休職」と称して実質的な辞表を提出した』と紹介されている木元教子原子力委員ですが、辞表をちらつかせながら、原子力委員会の中に、福島県の向こうを張って、「市民参加懇談会」なるものを作ってご活躍中です。一字一句公開されているこの懇談会の議事録もなかなか面白いです。

原子力委員会ホームページ

市民参加懇談会について


目下、原子力の分野もご他聞に漏れず、あくまで市場の評価に委ねるのか、政府が節度ある介入をするのかの哲学論争で大地殻変動が起こっています。理屈の上では、超長期的(=40-60年)な視点に立って投資しなければならない原子力を、短期的(=役員の任期)な株式市場の評価に100%委ねるのは無理があることは明らかです。つまり、株式を公開している株式会社形態の電力会社に全面的に委ねることが適当ではない、ということです。ではどういった形の政府の介入が妥当なのか。ここからエンドレスの哲学論争が始まるわけです。

その上さらに、自民党の田中角栄的なる政治手法の総崩れ現象が重なります。「地元の一部の特定勢力に合法的に札びらをばらまいて、地元の理解を得たことにする」というやり方がさっぱり通用しなくなったことが、表面的には、「土建屋が支配する地方議会の多数決」と「東京から駆けつけた市民団体のキャンペーン効果による住民投票の多数決」の結果の食い違いという形になって現れています。

これ以上は長くなりますのでやめますが、参考までに、福島県で行われている議論の中で、いわゆる体制内冷静派というか客観的思考派の議論を2つ紹介しておきます。


 「第9回福島県エネルギー政策検討会」(H13.11.21)議事録(要約)
   (講師:東京大学大学院教授 山地憲治氏)

 「第10回福島県エネルギー政策検討会」(H13.11.26)議事録(要約)
   (講師:京都大学大学院教授 神田啓治氏)


山地憲治教授(電気工学・先端エネルギー工学)は、こんなところにも顔を出しています。

構想日本ホームページ

> エネルギー戦略会議

ちなみに、構想日本代表の加藤秀樹さんは、木元教子原子力委員主宰の市民参加懇談会メンバーになっています。


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